情熱の使い方

理想と現実の最適バランスを狙う究極のマーケティング

『どんどん拡大だ!』の前に読んでくれ。

今日は経営の話。

独立起業して、最初の立ち上げ時期を乗り切った事業を見てみると、『よぉしどんどん大きくするぞー!』みたいな感じで、どんどん事業拡大させて行きたいというモチベーションが出てくること、結構多くないですか??

この『拡大』ってのはたぶん、簡単に言うと『お客さんの数をどんどん増やしていこうぜ!』って言うことですよね?

まぁ、確かにどんどんお客さん増やせば売り上げは上がっていくんでが、お客さんが増えれば増えるほどその管理にもいろんな手間がかかるようになっていくので、

規模が小さい頃と同じまんまに、そのまま倍倍!と言う感じにはならない事がほとんどです。

しかも、今みたいに誰から買うのか?と言うのが非常に重要な時代において、俺達がやる様なスモールビジネスはお客さん一人と経営者との関わりが希薄になっていくと、結構不安定になりやすい傾向があります。

何より、むやみやたらに拡大すると、俺達が持つ信念や情熱とは全く違う考え方を持つお客さんかならず増えて行きます。そうなると、クレーム対応が必要になったり、お客さんのご機嫌を気にしたり、本来必要のない様々なコストが発生する様になり、

『売上が高い割には利益が少ないな、、、』なんて自体に、、、



ネットの構造を考えよ!!

インターネットを使った活動は、その大きな特徴の1つに
同じ理念を持った人達を探す事ができるという優れた特徴があります。

この仕組みをうまく活用することができれば、サービス提供者とお客さん、お互い本当にストレスの少ない最高の関係を作ることができる。

どこかでも書きましたが、俺は、自分が新しい事業を作る上で、

お互いがお互いと付き合いを持っている事が自慢である!!!

という関係を客さんと作る事にめちゃこだわってます。

例えば今自分がやってるサッカースクールなんかを例にとると、

『この家庭から選手の教育を任されているなんて自慢だ!!』と、僕自身がどれだけ思えるのか?

逆に、子供達を出してくれているご家族からは、『土肥さんに任せてるから大丈夫』と自信を持ってグラウンドに出してきてほしいと思ってます。 

うちのスクールはユニフォームを揃えないし、グラウンドは人工芝が当たり前の時代において、今だに小学校のグランドを使ってやっている。にもかかわらず他のスクールよりも値段が高い、、、

外から見れば『なんであんなしょぼいスクールなのにあの値段取ってるんだ?』なんて思われるかもしれませんね(笑)ですがこれにはちゃんとした狙いがあって、無駄な拡大を防ぐ為にワザとやってる事です。 

スクールの華やかさではなく、スクールの指導哲学を購入基準にしてほしいから。

例えば超きれいな人工芝のグラウンドに、かっこいいユニホーム全部Nike!!みたいな感じにして、ホームページにばん!っと掲載してしまえば。

今よりもはるかに多い人数のスクール生を獲得することが確実にできます。

でも、それはスクールに関わる全ての人(自分も含めて)のトータル的な満足度は下がるな。と、それを知っているからやってないんです。

話を戻します(笑)

今回の記事でいっっっち番言いたいのは、

最適な規模で必要十分な売上を上げていく事が大事。という事です。

大きければ良くなるわけじゃない、いいですか!商売には、関わる全ての人々にとって最適とされる規模が必ず存在するんです。

その最適規模がどこにあるか??常に考える事。

少な過ぎたらご飯を食べれない。多すぎればお互いにとってのコストやストレスは増加し、その活動はどんどん大衆化する。つまり、『自分にしかできない』と強く感じるサービス、『ここにしかない』と参加者から評価してもらえるサービスではなくなってしまう。

規模と、
満足度。

このバランスを常に見て、最適な点はどこにあるのか?これをめちゃめちゃ常に意識しておく事。

ちなみに、活動を大きくしていけば外部の人たちからの賞賛や尊敬を集める事は簡単になります。でもそれで機に日々のストレスが増えてしまったのならどうしようもないでしょ?

だから、『この調子で拡大だ!!』と、大きくすることばかりに気を取られるのでなく、『ある程度 ご飯を食べれるようになったな』と言う規模感を迎えたら、

そこにできたモノの内側に目を向け、『彼らのためにもっとできる事は無いのだろうか?』という部分により強く注力して見てほしい。

外からの注目じゃない、身近な、そこにいる人たちの信頼を獲得することができれば、

『こんな楽しい仕事あるのか!?』と、ちょっと周囲の経営者達に申し訳ない気持ちになるくらい、関わる人たち全員の人生が超楽しくなる。

そんな活動に育っていきます。